テーブル茶道 名古屋

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2021/1/20

美しい人になろう〜茶教勉強会〜

面倒だから、しよう〜きれいな人より美しい人をめざして〜

 

時はさかのぼり1890年(明治23年)。

オスマン帝国の使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が

和歌山県沖で台風の直撃を受け、遭難しました。

海に投げ出された乗組員のうち、

69人を串本町大島の住民が救助して献身的に看護した結果、

69人は無事に生還することができたのでした。

このことはトルコで現代まで語り伝えられています。

 

島の人たちは決して暮らしに余裕はなかったでしょうが、

わずかな蓄えの食料、衣類、そして非常食のニワトリも提供し、

不眠不休で救護活動を続けたそうです。

目の前にいる人たちが困っているのを見過ごすことができなかったのでしょう。

 

翻って今の私たちはどうでしょう。

「自分さえよければ、他人はどうなってもいい」

そう思っている人が多くなっているように思えます。

 

私たちは物質的には豊かになりました。

しかし物質的な豊かさを追求するあまり、

精神的な豊かさを見失ってしまったのかもしれません。

 

人は意識をしないと、楽な方へと流される傾向があります。

苦労を嫌い、面倒なことを避け、自分中心に生きようとする傾向です。

豊かな心をつくるためには、このような自然的傾向と闘わなければいけません。

そのためには「面倒だから、しよう」なのです。

普通だったら「面倒だから、よそう」となってしまう自分に

言い聞かせる言葉なのです。

これは渡辺和子さんの言葉で、

豊かな心を得るために日々の行動の指針となるでしょう。

 

日本の映画監督である宮崎駿氏は「面倒くさい」を口癖に、

途方もない制作作業をやりきっています。

“面倒くさいことは人に任せて、

自分は楽なことばかりやることもできる。

でも面倒くさいことほど大事だから...

面倒くさい過程を乗り越えてこそ見える世界があるから...”

宮崎氏の「面倒くさい」はそんなふうに翻訳できる気がするのです。

 

面倒くさいことは誰かのためになります。社会のためにもなります。

それは信頼や感謝など、形を変えて自分のもとに返ってきます。

すると心が豊かに幸せになり、また面倒くさいことをやろうと思うのです。

 

安易に流れやすい自分と絶えず闘い、面倒でもする人、

それが美しい人だと思います。

そんな美しい人をテーブル茶道では目指しています。

椿の会茶教勉強会では、様々な角度からこういった心のあり方を学び、

お互いを高め合っています。

ぜひ茶教勉強会にご参加ください。

皆さんと一緒に豊かな生き方を追求できたらと思っています。

 

月に一回、名古屋金山グランコートホテルにて開催しております。

ご新規様は1,000円にてご参加いただけます(zoomでのご参加も可能です)。

お申込みお待ちしております。

 

テーブルスタイル茶道 副代表 久野 麻理

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