テーブル茶道 名古屋

お問い合わせ電話番号090-1150-1110
メニュー

ニュース

2021/10/13

人を説得する十二原則~茶教勉強会

美しい人を目指して D・カーネギー著『人を動かす』より

人を説得する十二原則 

 

なぜ、日本の政治リーダーの言葉には「説得力」がないのか―――。

実は人を説得する方法は、

はるか昔から人間が知りたいと願ってきたテーマでもあります。

かの有名な哲学者ソクラテスは、

人を説得するには3つの要素が必要だと言っています。

それは「エトス」―好感度・信頼性、「パトス」―感情を動かす、

「ロゴス」―論理的な証明です。

よく「説明が不十分」という批判がリーダーには向けられますが、

私たちは人を説得する際、どうしても「ロゴス」にあたる論理を

重視する傾向にあります。

でも人は論理だけでは動きません。

むしろ「パトス」にあたる感情の部分をもっと重視する必要があると思います。

その感情を重視したアプローチ方法として、

今「ナラティブ」が注目されています。

ナラティブは一方的なコミュニケーションで相手を説得しようとするのでは

なく、相手の共感を生み、相手が主体的に行動することを促すようなアプローチ

で行うものです。

ナラティブ力の高いリーダーとしては、ドイツのメルケル首相や

ニュージーランドのアーダーン首相が挙げられるでしょう。

新型コロナ感染による国難を乗り切るために、

ナラティブな語りで国民を巻き込み、共感を生み、行動を促しました。

上から目線でなく、寄り添うスタンスで、国民が自分ごととして捉えられる

物語性を上手く取り入れていることが、成功の秘訣と言えるでしょう。

翻ってわが国のリーダーはといえば、

コロナ対策として一方的に国民に配布された“アベノマスク”をとっても、

ナラティブ的なアプローチは残念ながら見られません。

日本のリーダーの声は、国民を説得し、

動かす力にはなり得ていない現状があるのです。

 

このように人を説得し、人を動かそうとするのであれば、

ナラティブ力が重要だということがわかりますが、これが表面的なテクニックに

ならないためにも、カーネギー氏の「人を説得する十二の原則」を

日常的に行い、習慣づけていくことが大事になります。

 

ただ『人を動かす』における説得する方法を見ると、説得というより

「納得してもらう」方法と言った方がしっくりくると思います。

「説得する」というと、自分の考えや理論を相手にわかってもらい、

なんとか説き伏せようという一方的な話し方のイメージがあります。

実際、仕事などでそのようなアプローチをとると、

相手は熱心に説明されるので「わかりました」とは言ったものの、

どこか腑に落ちない気分が残ります。

「なんとなく押しつけられた」「押し切られた」と、

不快に感じてしまうかもしれません。

 

一方「納得する」とは、相手が話に共感して「ああ、なるほど!」と腹に落ち、

相手自らの意志で話を捉えているイメージ。

決して、押しつけられたことではなく、相手自身が納得するのです。

 

だからこそまずは「自分はどのようにして相手を説得したらいいか」のではなく

「どのようにしたら相手に納得してもらえるか」と考え方を変えることが

大切です。

また、相手に自分の話に共感し納得してもらうためには、

相手の視点を意識して話すことがポイントになります。

そして相手の気持ちを動かす話し方をするには、

相手を理解することが欠かせません。

そのためには相手の話や言い分も聞く必要があり、

原則6の「しゃべらせる」にあるように、

聞き手にまわることも納得してもらうためには重要になります。

納得して出した結論ならば、相手は自ら次の行動に移してくれます。

はじめはうまくいかないかもしれませんが、

共感してもらえる納得のコミュニケーションに

まずはチャレンジしていくことが大事でしょう。

茶教勉強会では、このような「言うは易く行うは難し」の内容を学び、

習慣的に取り入れていくことで、

人格として身につけることを目的としています。

学びを深め、学んだことを実践することで美しさは培われます。

そうして得られた美しさは自身の幸せ、

ひいてはみんなの幸せにつながると確信しています。

そんな美しい人を目指してテーブルスタイル茶道では心のあり方を学びながら、

お互いを高め合う活動を行っています。ぜひ茶教勉強会にご参加ください。

皆さんと一緒に豊かな生き方を追求できたらと思っています。

 

月に一回、椿の会本部(名鉄鳴海駅 徒歩5分)にて開催しております。

ご新規様は1,000円にてご参加いただけます(zoomでのご参加も可能です)。

お申込みお待ちしております。

 

椿の会テーブルスタイル茶道 副代表 久野 麻理

 

体験のお問い合わせ