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2021/3/23

今こそインクルーシブになろう〜茶教勉強会〜

今こそ「インクルーシブ」になろう〜人と一緒だから幸せになれる〜

 

こんなクイズがありました。

 

ある高層ビルのオフィスの一階にエレベーターが止まっています。

朝の出社時間で、エレベーターはほぼ満員です。

そして、扉がしまる直前に、もう1人、男の人が乗ってきました。

すると、「ビーーー!」と重量オーバーのブザーが鳴り響きました。

こういうときは、最後に乗った人が降りるのがマナーですが、

その男性はブザーが鳴り続けているにも関わらず、まったく知らん顔。

まわりの人たちは、「朝で急いでるのに、なんて自分勝手な人だ!」と

イライラ爆発寸前です。

しかし、この男性は自分勝手な人ではまったくないのです。

一体どういうことでしょうか?

 

この答えは男性の耳が不自由だった、ということです。

私はこれには思いが至りませんでした。

 

ある一定の価値観の中で暮らしていると、それがごく当たり前になり、

いつのまにか境遇の違う人や環境が違う人の立場を

私たちは想像できなくなってしまうのです。

この自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りを

「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」と言います。

例えば

 

看護師さんは白衣の天使のイメージだからプライベートでも優しそう

やっぱり学歴の高い人は優秀で何でもできる

外国の人は自己主張が強そう

 

など、これまでに経験したことや、見聞きしたことに照らし合わせて、

「この人は○○だからこうだろう」「ふつうは○○だ」というように、

自分なりに解釈することです。

 

そして無意識の偏見は何気ない日々の行動や言動となって現れます。

最近ニュースになった森喜朗元首相の“女性蔑視発言”は

まさにこれにあたるといえるでしょう。

日本社会においてこの無意識の偏見の問題が様々な場面で

浮き彫りになってきているのです。

 

この問題を解決していくには一人ひとりが

「インクルーシブ」になることが重要です。

タイトルにもあるインクルーシブとは、

無意識の偏見に気づき、行動を変えていくことで、

個性を尊重し、排除や孤立を避け、相互に補完しあい、

受け入れあう姿勢をつくること意味しています。

 

実は自分の人生の幸せや成功もまた、

インクルーシブになれるかどうかにかかっています。

私たちが個人の力で成し得ていると思っているようなことも、

他の人々の協力なしでは実現できないことばかりなのです。

多様な人と一緒だからこそ幸せになれる。

インクルーシブになることは、自分も他人も幸せになる第一歩になるのです。

 

今回の茶教勉強会では、

このインクルーシブについて考えを深めるために、

価値観カードを使って自他の価値観を理解する

グループディスカッションを行いました。

学びを深め、学んだことを実践することで美しさは培われます。

そんな美しい人を目指して

テーブルスタイル茶道では心のあり方を学びながら、

お互いを高め合っています。

ぜひ茶教勉強会にご参加ください。

皆さんと一緒に豊かな生き方を追求できたらと思っています。

 

月に一回、名古屋金山グランコートホテルにて開催しております。

ご新規様は1,000円にてご参加いただけます(zoomでのご参加も可能です)。

お申込みお待ちしております。

 

椿の会テーブルスタイル茶道 副代表 久野 麻理

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